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足拭きマット滑り転倒=みずほ銀に92万円賠償命令―東京高裁  2014- 3月13日

 みずほ銀行の支店出入り口にあった足拭きマットが滑り転倒、負傷したとして、会社役員の女性が同行に約2800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、東京高裁であった。斎藤隆裁判長は請求を棄却した一審東京地裁判決を取り消し、「マットが床の上を滑りやすい状態で設置されていた」として注意義務違反を認め、約92万円の賠償を命じた。
 斎藤裁判長は「事故当時、マットの裏面がやや湿っており、部分的に滑りやすくなっていた」と指摘。「女性が右足を乗せたことでマットが横に移動し、バランスを崩して転倒した」として、慰謝料80万円と休業損害60万円を認めた。
 一方で「女性も両手に多数の荷物を抱え、不安定な状態で歩いていた」とも述べ、4割を過失相殺するなどして賠償額を算出した。
 判決によると、転倒事故は2009年8月、東京都新宿区のみずほ銀行四谷支店で発生。女性は頭や腰を打撲するなどのけがをした。
 みずほ銀行の話 判決文を確認の上、今後の方針を決定する。