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アリを利用しシロアリ防ぐ

佐賀新聞:掲載2006年11月15日

 鹿島市 掛園浩

 わが家の庭にはアリがいます。時々家の中に進入して悪さをしますが、アリを殺虫剤ですべて殺してはいけません。アリはシロアリを捕食してくれます。

 シロアリは、アリの仲間ではなく、ゴキブリに近い種類です。シロアリは地下に巣を作って蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルを掘り、家の中に進入してきます。蟻道の長さは百bを超えることもあります。シロアリの天敵であるアリがいなくなれば、堂々と家の中に進入してきます。

 シロアリの進入を防ぐために、大量の殺虫剤や防腐剤を使う方法もありますが、コストもかかる上に、人体にも悪影響を与えてしまいます。アリは、家屋をシロアリから守ってくれる益虫なのです。

 アリと仲良しな虫はアブラムシです。アブラムシは体から甘いみつを出してアリにおやつを与えています。アブラムシを農薬で殺すと、アリもおやつがもらえないので減ります。農薬が樹木にかかり、残留農薬となれば、アリも寄りつかなくなるので、樹木がシロアリの標的となります。人間の都合で、必要以上に生き物を殺さないようにしましょう。