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フッ素洗口はWHO公認

佐賀新聞:掲載日2002年09月27日


鹿島市 掛園浩

 WHOはまん延するむし歯に対して、1969年に加盟国すべてに対して虫歯予防法を発表しました。その中の一つのフッ素(NaF)を溶かした水でうがいをするフッ素洗口法があります。このWHOが推奨したむし歯予防の方法を取り入れた国や地区はむし歯が減少しました。佐賀県でもこのフッ素洗口の普及を進めていきたいのですが、『フッ素は危ない』とか主張する人がいて、フッ素洗口の普及の妨げになっています。

 私は、その人たちの『フッ素が危ない』などの根拠となっている論文を見せていただきました。

 例えば、ある論文には『フッ素入り歯磨剤に含まれているある成分が眼球組織に蓄積されるから危険だとジョージア大学のキース博士が報告した』と書いてありました。私は、ジョージア大学に問い合わせてみたところ、キース博士という人物は存在しないという回答でした。このように私が調べたそのすべてが、ねつ造や誤訳、意図的な解釈、架空の人物などでした。

 もし、本当にむし歯予防で使われる『フッ素』が「危険」ならば、WHO加盟国である日本は、その根拠となる論文をWHOに提出する義務があります。なぜなら、むし歯予防のためのフッ素は、全世界にあるその国の最高レベルの研究所が議論研究して全会一致で認めたもので、現在、なおかつ推奨している方法なのですから。
(歯科医師、三十六歳)



その後の追跡調査の結果です。


ジョージア医科大のキース博士のコメント

 その後の調べにより、キース博士は、ジョージア大学ではなく、ジョージア医科大でした。
 そして、坂本氏が新聞に掲載した内容をキース博士にメールで送った所、キース博士は、そういうことを調べるような実験はした事がなく、自分には解らない。との回答だったそうです。