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12歳児の虫歯、初めて全国平均以下に
佐賀新聞:2009年07月04日

 2008年度の佐賀県内の12歳児の虫歯や抜けた歯、治療した歯の合計(DMFT)は平均1・40本で、初めて全国平均(1・54本)を下回った。県歯科医師会は、小学校のフッ化物洗口の実施率が全国一になっていることを挙げ「全県的な取り組みの効果が出てきた」と分析している。

 中学1年の学校健診結果をまとめた学校保健統計で分かった。08年のDMFTは07年の1・73本から0・33本改善。全国で少ない方から15位で、九州では最も少なかった。03年の2・60本以降、5年連続で減少しており、03年の時点で0・51本差だった全国数値との差も縮まっていた。

 県内の3歳児の平均虫歯本数は、91年度から00年度まで10年連続で全国ワーストだった。今回調査対象となった年代も、3歳の時の虫歯が全国最多の3・06本あり、永久歯に生え替わった後の虫歯予防が改善されたことを示す。

 県歯科医師会の北島正弘・学校歯科医会委員長は「日常的な歯のケアなどは他県と比較して大きな違いはなく、フッ化物洗口の効果が最も大きい」と話す。

 フッ化物洗口は、歯のエナメル質を強化し虫歯を抑える効果があるとされ、県内では歯科医師会と県、県教委が連携して導入を推進してきた。07年に実施率77・8%で先進県の新潟を抜いて全国一になり、08年度は176校中154校で実施した。



虫歯の予防にフッ素利用を

佐賀新聞:掲載日2009年07月27日

 鹿島市 掛園浩

 4日付本紙で「12歳児の虫歯 初めて 全国平均下回る」との報道がありました。虫歯が減った最大の理由は、学校でフッ素洗口(フッ素を溶かした水でブクブクうがい)を取り入れたことです。フッ素は、歯の表面を強くして、ミクロの虫歯を修復する働きがあります。

 フッ素を利用した虫歯予防方法は、1969年にWHO(世界保健機関)によって紹介され、1970年、日本で最初に虫歯予防にフッ素を導入した新潟は、フッ素の恩恵を受け、現在3人に2人が虫歯が1本もない状態になりました。
 佐賀でのフッ素洗口の導入は、1989年に鹿島市の若草保育園とことじ保育園で始まりました。

 虫歯予防にもっとも効果的で安価なのが水道水へのフッ素の添加です。現在、この方法は欧米、豪州、韓国など60カ国以上で採用され、国内では米軍基地内と群馬県下仁田町のふれあいセンターで導入されています。

 虫歯予防にフッ素を利用して虫歯を防ぎましょう。(歯科医師、43歳)