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幼児の誤飲
27年連続タバコが1位



  厚生労働省は2007年12月26日、身近な家庭用品で起きる健康被害の実態調査をまとめた。小児の誤飲事故ではたばこが最も多く、医薬品、玩具が続いた。

 調査は06年度、小児科と皮膚科計16施設と日本中毒情報センターに寄せられた家庭用品に関係する事故を集計した。小児の誤飲事故は646件発生し、たばこが231件(35・8%)と、調査が開始された昭和54年度以降、27年連続で1位となった。2位は医薬品で106件(16・4%)、3位は玩具55件(8・5%)だった。

 たばこ誤飲は空き缶を灰皿にしたことが原因のケースが急増。医薬品は大人が服用する際、誤って床に落としたものを子供が飲み込むケースが多かった。

 また、ペットボトルに小分けした酒や灯油を誤飲するケースも増えているという。誤飲事故は生後6カ月〜1歳5カ月の乳幼児がほとんどで、時間帯は全体の半数が午後4時以降に起きていた。

 厚労省は「夕食の支度などで保護者の目が届きにくくなる。乳幼児の口に入る直径3センチ以下の物は、子供の手が届かない場所に置いてほしい」と呼びかけている。