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一般に木箱とは、4枚の枠となる板を四角に貼り付け、底となる部分に板を貼り付けた状態を木箱といいます。また必要に応じて蓋を作ります。枠の貼り付け方法や蓋の形式等は何種類かありますので、ここでは木箱の形式としてご説明いたします。
枠組みとは、4枚の板を四角になるように貼り付けることをいいます。
その枠組の際に結合する部分(四隅)の組み方は、一般に使われるいも組(ベタ付け)から、止め組(Vカット)、アリ組(ロッキング)他。があります
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止め組(ベタ付け) 左の写真はいも組で製作した木箱です。最も一般的な組み方で、枠となる4枚の板をそのまま組み合わせた木箱です。鋸で裁断してゴムを使って直ぐに組めますまた、いも組では、釘打ち機を使用して組む事ができます。 |
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止め組(Vカット) 左の写真はVカットで製作した木箱です。鋸で裁断した部分を表面に出さないように4枚の板両端を45度にカットして組み合わせた木箱です。切り口が隠れてしまうので、見た目がスッキリとした上品な仕上がりになります。裁断後Vカットを1枚ずつ入れなければならないため、若干高価になります。 |
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アリ組(ロッキング) 左の写真はアリ組という技法の木箱です。私たちは、ロッキングと呼んでいますが、鋸で裁断した後に、乙と甲を互い違いに削りを入れて組み合わせた木箱です。和風のイメージを持った木箱で、マス箱どに使われています。 若干高価になります。 |
蓋とは、木箱の中に入った品物を埃や湿気などから守り、長期保管ができるように木箱本体に被せて使用するものです。
蓋には一般的によく使用されている二方桟から、ヤロウ蓋・四方桟・かぶせ蓋・スライド式・印籠蓋・新印籠蓋などがあり、丁番付蓋・のせ蓋・削り入のせ蓋などもあります。
ここでは、のせ蓋・削り入りのせ蓋・二方桟・ヤロウ蓋・四方桟・被せ蓋・スライド式・印籠蓋・新ヤロウ蓋・開き蓋についてご説明致します。
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のせ蓋 裁断した一枚板を木箱に、ポンとのせるだけの蓋になります。蓋の裏面には何も加工はしません。最も安価な作りですが、蓋のずれや反りが、心配されます。 |
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削り入のせ蓋 (蓋を裏返しにした状態での写真) 裏面の回りに削りを入れて、蓋のずれを防ぎます。 |
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二方桟 最も一般的な蓋の作りです。蓋の裏面に二本の板(サン木)を張り付けて、蓋のずれを防ぎます。ちょうど下駄の様な感じの蓋なので、単に「ゲタ」と呼んだりします。 |
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ヤロウ蓋 蓋の内側に、蓋よりも若干幅のある板を貼り付けます。貼り付けた板は木箱の内側に入り込むようになり、しっかりとした蓋になります。主に陶芸作品などに使用されています。 |
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四方桟 ヤロウ蓋とは違って、蓋に木枠がありません。一枚板の内側に四本の板(サン木)を貼り付けます。内側に貼り付けたサン木を木箱に被せる為の微調整に高度な技術が要求され、その分、高価な木箱になります。 |
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かぶせ蓋 大きな箱(蓋の部分)と、小さな箱(木箱本体)をそれぞれ製作し、被せ合わせたような作りとなります。 |
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スライド式 スライド式の蓋には蓋に飾りを付けた縦式と一枚板を横からスライドさせる作りがあります |
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印籠蓋 ヤロウ蓋とは逆に、木箱本体の内側に板を貼り付けます。木箱の二重構造となりますので、やはり値段も高価になります。 |
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新ヤロウ蓋 印籠蓋によく似ていますが、二重構造にはなっていません。木箱と蓋の重なる部分を互い違いに削りを入れて被せるようになります。高価な印籠に比べると幾分割安になります。 |
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開き蓋 丁番を取り付けて扉のように開閉する蓋です。写真はインテリア電話ボックスの扉に付けた丁番ですが、海賊宝箱等にも使用しています。 |
底とは、木枠の中に品物を保管できるように枠の下に貼り合わせた板の事を示します。
底板の張り合わせ方法は主に2種類があります。
ここでは、ベタ底・上げ底についてご説明致します。
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ベタ底 (箱を逆さにした状態の写真) 一般的な張り付けで、木枠の裏にそのまま貼り付けます。一般食器の陶器木箱や、乾物、明太子などに応用されています。 |
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上げ底 (箱を逆さにした状態の写真) 枠の内側に削りを施し、底板をはめ込む方法です。箱を置いた時、底が直接触れないので若干のクッション効果があります。また、御節料理など、ボリューム感をだすのに効果的です。 |
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紐通し穴 4本のサン木の中央部分に溝を入れ、底の4面に貼り付けます。四方から紐で縛る事により、蓋の外れを防止し、中に入った商品をより安全にしてくれます。また紐を付けることで、より一層高級感が増します。 |
数ある中から木箱屋ネット一木工所のホームページへお越しいただきましてありがとうございます。木箱を中心に色んな木工品を製作していますので是非覗いてみてくださいね!
自己紹介 山添和明 長崎県出身 昭和38年生れ A型 年齢54歳 木箱歴32年 趣味:音楽・自転車・バイク・アウトドア |
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